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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十六話 迷える思い
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最近はずっと考えてしまって、あんまり眠れていないし食欲も微妙にない。
そんな私なんかに気がついてくれたのか、士郎君が心配してくれたけど大丈夫。
大丈夫だから。
私は前に進んで見せるから
「レイジングハート、お願い……」
私はレイジングハートを握りしめて、気がつかないうちに涙を流していた。
side 士郎
アリサとすずかが消えたほうに歩みを向けると階段のところで話をしていた。
アリサは確かに怒っていた。
でも
「少なくとも一緒に悩んであげられるか」
まったくいい友達を持ったものだな。
大切な友達だからこそ、悩んで苦しんでいることを打ち明けてくれないのがつらいか。
「まったく、なのはの唯一ともいえる悪いところだな。
人にあまえるのが、頼るのが下手というのは」
アリサには俺がフォローするまでもない。
さてと、俺は戻るとするか。
踵を返そうとした時
「士郎君、盗み聞きは良くないと思うよ」
「……気がついてたのか?」
誤魔化すのもなんなので二人の前に姿を見せる。
「ほら、私って音にも匂いにも敏感だから」
匂いって、まあ夜の一族、吸血鬼の血を引く者としてはそうなのだろう。
とはいえアルフにしろ、すずかにしろ、匂いでばれるとは平穏な生活で少し鈍ったかもな。
にこやかなすずかとは対照的に、アリサは顔を真っ赤にして口をパクパクしている。
まあそうだろうな。
なのはの事が大好き等々結構恥ずかしいことは言っていたのを聞かれていたとわかれば当然だろう。
「ゴホン。
で士郎、あんたは何か知ってんの?」
「……多少はな」
「ならっ!」
俺の言葉にアリサが睨むが
「悪いが教える気はないぞ。
なのはがそれを選んだなら俺が教えるわけにはいかない」
「むう」
アリサもその辺りはよくわかるのか、黙ってしまった。
アリサもかなり頭の回転が速いからなそこら辺は察することができるのだろう。
「俺から言えるのはただ一つだ。
待ってやってほしい。彼女が自分で言える時まで。
そして、その時優しく迎えてやってほしい」
ジュエルシード。
アレが本当に危険なモノと判断した時にどの道を選ぶのか決まってもいない自分がいう言葉ではないと苦笑してしまう。
俺はどうするのだろう。
なのはとフェイトを守るために、助けるために剣を執る?
いや、そもそも既になのはやフェイトに殺意を込めなかったとはいえ刃を向けた。
ならば、もし二人が自分の障害になると判断したら、二人に剣を躊躇わずに突き立てるのだろうか?
一を切り捨て九を救う正義の味方になるために……
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