第十四話 能天その十六
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私の名前はグール」
自分から名乗ってきた。
「ウェンティゴ様の配下よ」
「あの男のか」
「そうよ。狸力が仕留めればそれで帰るつもりだったけれど」
こう話してきたのだった。
「仇を取ることになったわね。容赦はしないわ」
「そうして貴様が出て来たのか」
「覚悟はいいわね」
ここでグールは一旦その姿を人のものにしてきた。それは緑と青の服を着て長い髪を水の中にゆぐらせた女だった。その髪と目も緑だが肌は赤い。美しいが異様な女だった。
「ここであんたを倒してあげるわ」
「水の中でか」
「わかりは水の魔物」
これは言わずともがなであった。
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