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髑髏天使
第十三話 衝突その二
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の魔物は貴様が相手をするといい」
「その言葉の撤回は聞かないがいいか」
「神に二言はない」
 これが彼の返答だった。
「だからだ。好きにするといい」
「わかった。それではだ」
 髑髏天使も構えを解いた。そのうえで着地する。死神もまたそれに倣うかのように地に降り立った。髑髏天使は翼をはばたかせ、死神はそのまま自然に黒と橙に染まっているアスファルトの上に戻ったのだった。
 髑髏天使は地に戻るとすぐにうわんに顔を向けた。彼はまだその場にいた。
 そして髑髏天使に対して声をかけてきた。その地の底から響き渡るような声で。
「そちらの用事は終わったな」
「待たせたな」
 うわんに身体も向けつつ応える。
「今度は貴様の用事の相手をしよう」
「悪いが今はそれは延ばさせてもらう」
 しかし当のうわんは彼にこう言うのだった。
「今はな」
「気が変わったとでもいうのか」
「そうだ」
 彼もこのことを隠しもしない。
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