第十三話 衝突その一
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左から来るのもかわした。四人目が下から跳んで斬りつけてきたが右手の剣を一閃させその鎌を跳ね返して防いだのだった。
何とか四人の死神の動きは防いだ。そのうえでトンネルの天井近くを飛びつつ今浮かび上がってきた五人目の死神に正対した。
「貴様もまた飛ぶことができるのか」
「翼はない」
それはないと言う。
「しかしだ。私自身の力によって飛ぶことができる」
「そういうことか」
「そしてだ」
他の四人もここで浮かび上がってきた。五人で彼を取り囲む。
「それはどの私もだ」
「己の力はそのままにして身体を分けることができるのだったな」
ここであらためて彼の力を知った。
「見事なものだな。実際に相手をしてみるとそれがさらにわかる」
「では覚悟はいいか」
五人の死神が鎌を構えたうえでそれぞれの口で彼に問う。
「これで」
「命を刈る」
「しかし俺もまたこうした場合にカードはある」
髑髏天使はまだ諦めてはいなかった。
「俺にもな」
言うとするぐそのカードを切った。彼の周りに複数の炎の柱が噴き上がった。その炎柱はそれぞれ螺旋状に動き回りながら死神達に襲い掛かったのだった。
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