第十二話 大鎌その十五
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彼はこの時は勝利を確信していた。今の槍の突きは髑髏天使の心臓を狙っていた。ガードも破りそのうえで心臓を貫くのだと見ていた。しかしであった。
「今だ・・・・・・」
髑髏天使は滑る様な突進を続けていた。それと共に伸びる槍も見ていた。
槍の伸びるのと彼の突進がそれぞれ向かい合い槍の速さはかなりのものになっている。しかし彼はその中で今まさに己の心臓に迫るその槍の穂先に右手の剣を突いたのであった。
「先で止める!?」
「違うな」
髑髏天使はそれは否定した。
「残念ながらな」
「じゃあどうするのかな?」
「槍が鉄でなかったことを。いや」
髑髏天使はその槍の穂先を見て言った。その槍の穂先は彼の剣の先と完全に合わさっていた。彼はそのようにして槍を止めたのである。
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