第十二話 大鎌その十三
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あ僕も」
「むっ!?」
「本来の姿に戻るよ」
こう言ってその身体を白い煙で覆った。それが消えるとそこには。黒い毛を持ちその身体を中国の鎧と兜で護っている犬が姿を現わした。
その犬は二本足で立ち手に槍を持っている。確かに異形の姿であった。
「それが貴様の正体か」
「狐と同じで犬も長く生きると力を持つんだ」
その異形の魔物、妖犬はここでも楽しそうに笑いながら髑髏天使に語った。
「僕みたいにね。僕は三百年生きているよ」
「三百年か」
「九尾の狐様よりはずっと短いけれど」
このことは言いながら少し照れ臭そうだった。
「けれど。君よりはずっと長いから」
「一つ言っておく」
髑髏天使に対しては優位性を述べてきたが彼はそれを平然と受け流したうえで逆にこう切り返してみせたのであった。至極冷静に。
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