双葉時代・反省編<前編>
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しまった。
ここ最近の争いは最早忍者としての分を越えて、千手とうちはの――ひいては千手柱間とうちはマダラのための私闘の場と化しつつある事を。
このままこの様な事を続ければ、ますます人々の心は病んで太平の世は遠ざかっていってしまう。
この辺りが頃合いだった――戦が既に泥沼化しつつある事を見て見ぬ振りをしていたのだと、私はやっと自覚した。
桃華の言葉。志村の旦那の言葉。
その二つが切欠だったけど、思い起こしてみれば最近接した人々の誰もが、私を見て何か言いたげな表情を浮かべる事が多くなっていた。
気付いていたのだろう――私が戦いを楽しみ始めていた事に。
――目の前にいるのは唯一無二の好敵手。
――脳裏に浮かぶのは今まで戦場で散っていった同士達に、地に倒れ伏した両親を初めとする一族の忍び達。私の考えに賛同してくれた他の一族の忍び達に、誓いを立てた時の弟妹の姿。戦果に村を焼かれ呆然とする人々の姿に、泣き叫ぶ子供達。
――――どちらを選ばなければいけないのかなど、明白すぎた。
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