第十一話 死神その六
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して人をはじめとして他者を襲い喰らい取り込んでいる」
魔物に対して如何にもという言葉であった。
「それにより本来死ぬ筈でなかった者の命まで脅かされようとしている」
「冥界の秩序に刃こぼれが出て来ているとでもいうのだな」
「察しがいいな。そうだ」
牧村の今の言葉に対して頷いたのだった。
「その通りだ。今それにより冥界は多少混乱に陥ろうとしている」
「それであんたがこの世界に来たのか」
「そうだ。他者の運命を狂わす魔物の命を刈り取る為」
こう言うのである。
「私はここに来た。この世界にな」
「魔物にも運命があるがそれも変えていいのか」
「無論本来は許されることではない」
死神はこのこともわきまえていた。牧村の問いにもしかと答える。
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