第二話 天使その八
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その者達を見て無意識のうちに身構えた。そのうえで彼等に対して言うのだった。
「化け物か」
「化け物って言われたらのう」
「否定はできんばい」
小柄で昔の子供の格好をした老人と空をひらひらと舞う顔と小さな手があるその化け物が牧村の今の言葉を聞いて顔を見合わせる。
「実際そう言われることも多いしなあ」
「おいどんも随分言われたばい」
「子泣き爺と一反木綿か」
牧村は彼等の名前をすぐに出した。これは本でその姿と名前を読んだことがあるから言葉に出て来たのである。
「本当にいたのか」
「おるよ」
「しかもおいどんだけじゃないばい」
彼等は陽気に牧村に言葉を返す。
「わしもいるしの」
「わしもじゃ」
白い老婆と巨大な顔のある壁も出て来た。牧村は彼等についてもよくわかった。
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