第十一話 死神その五
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見ればそれは白い顔にまだ幼さの残る切れ長の、それでいて大きな黒い目を持つ女だった。唇は小さく眉は細い。鼻の形は整っている。アジア系、それも日本の顔だった。
髪は黒くそれをショートカットにしている。見ればその背は決して高くはない。むしろ小柄と言ってもいい。その女が今彼の前に姿を現わしたのである。
「女か」
「私に性別はない」
返答はこうであった。
「私にはな」
「女でも男でもないか」
「そして人間でもない」
今度はこう言ってきたのだった。
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