第十話 権天その二十一
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処がいいか」
「何処でもいい」
彼はまた言った。
「貴様の望む場所でな」
「何処でもか」
「そうだ。俺は場所は選ばない」
こうも言うのであった。
「何処でも。貴様を倒せる」
「言っておくがマニトーのことは忘れてはいない」
ここでそのポルトーは不意にあのマニトーの名前を出してきたのだった。
「絶対にな」
「マニトー。あいつか」
「忘れたわけではあるまい」
言葉が鋭くなっていた。
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