第十話 権天その十五
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ね」
「それでいい。それだけで全く違う」
「どうしても水道や井戸のお水だと問題があるからって」
若奈は言葉を続ける。
「お父さんが言うのよ」
「水道の水はそのままだとどうしてもカルキの匂いや味が残る」
牧村の目が微かに歪められた。
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