第十話 権天その七
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それ程にか」
「何事も腕じゃよ」
またこのことについて話す博士であった。
「じゃからな。それさえよければじゃ」
「美味いのか」
「そういうことなのじゃよ」
目を細めさせての言葉であった。
「まず大事なのは腕じゃよ」
「そういうことだな」
牧村もまた博士のその言葉に頷くのだった。
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