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髑髏天使
第九話 氷神その七
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の明るい返事が返る。彼はそれを受けた後で講義に向かう。その途中の校舎の廊下を一人歩いている。校舎は白くコンクリートの壁とビニールの廊下で造られている。彼はその校舎の中を進んでいたがその前から。大柄な一人の男がゆっくりとやって来たのであった。
 見れば赤い顔をしておりしかも彫がある。だがその顔立ちはアジア系のものだった。ジーンズにシャツがその逞しい身体によく似合っている。牧村はその男からすぐに得体の知れぬ、しかも圧倒的なまでの凄まじい気を感じ取ったのだった。一言で言うと妖気をである。
「まさか。こいつは」
「貴様か」
 男は牧村の前に来た。そうして不敵な笑みを口に浮かべて彼に声をかけてきた。
「今の時代の髑髏天使は」
「貴様は一体」
「神だ」
 その不敵な笑みをそのままに牧村に返してきたのだった。
「俺は。神だ」
「神か。ならば三人目だな」
「そうだ。我が名はウェンティゴ」
 自ら名乗ったのであった。
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