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木の葉芽吹きて大樹為す
双葉時代・対峙編<中編>
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坦にして簡素な墓を作る。
 軽く黙祷して、私はその場から立ち上がった。

「……大分遅くなったな。扉間やミトが心配しているだろうなぁ」

 せめてものの慰めになる様に。
 そう祈って、道の傍らに咲いていた野草を摘み取り、その墓前へと捧げた。

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