第八話 芳香その十九
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それが永遠に続きそうになったその時だった。不意に彼の周りをあるものが包んできた。
「!?」
そしてそれを感じた時に彼は思い出した。先日の家族で鍋を食べていた時と博士の言葉を。この二つの話を咄嗟に思い出したのであった。
それを感じた瞬間にはもう動いていた。右手の剣を後ろに刺す。するとそこには。
「うぐっ・・・・・・」
アルラウネがいた。丁度今後ろから髑髏天使を襲おうとしていたのだ。しかしその直前に彼女は。その心臓を今出された剣で貫かれてしまったのだった。
「何故・・・・・・」
「確かに姿は消えた」
髑髏天使は唯一の弱点である心臓を貫かれ断末魔の顔になっているアルラウネは見ずに正面を見据えたままで彼女に対して語る。
「それは確かだ」
「なのにどうして」
「貴様は目だけを考え過ぎた」
「目を!?」
「耳についても注意は払っていたようだがな」
このことも言い加えはした。
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