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髑髏天使
第八話 芳香その十二
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晴らしさが」
「おおよそはわかった。そうか。香りか」
 牧村はまた柿をかじりつつ呟いた。
「それが大事なのか」 
 そのことを考えながら柿を食べていく。そうして柿を食べ終えてから研究室を後にする。研究室を出るとテニス部に行き汗を流した。ごく有り触れた彼の日常だった。
 しかし牧村来期は髑髏天使でもある。髑髏天使は日常の存在ではない。彼にとって日常とはすぐに戦闘という非日常に変わってしまうものなのだ。それはこの日も同じであった。
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