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髑髏天使
第八話 芳香その十一
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 のっぺらぼうもそのことを尋ねてきた。
「なければ別のをこっちで食べるけれど」
「どうなの?」
「ええっと」
 ろく子は彼等の問いにまずは考える顔になった。そうしてそのうえで首を伸ばし部屋の奥を覗きに行った。本棚が並ぶその部屋は何処まであるのかわからない。果ては暗くなって見えなくなってさえいる。
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