第二話 その後――訓練
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』
魔導師的には結構な素質があるのではないだろうか? そんな事を思いながら自画自賛する、俺。まぁ、原作組の少女たちには負けますがね。
やはりというべきか空戦より陸戦のほうが得意らしい。
「そもそも、前世だと空を飛ぶことなんてなかったもんな」
『そのあたりは、慣れですよマスター』
「まぁ、慣れしか無いだろうな……」
正直、数値的にも前世の経験的にも戦うことになるのならば、空戦よりも陸戦でやりたいものだ。前世の経験といっても道端での喧嘩程度だが……。
『でもさすが私のマスターです。特別な力もなしに、この年でこれだけのスペックを持っていれば十分ですよ』
”さすが私のマスター”という言葉の意味が、ちとよくわからないが、確かに”チート系オリ主”とか言うのと比べると見劣りはするかもしれないが十分な力は持ち合わせていると思う。何事も程々が一番なんだよ、きっと。
今この世界の力の大きさとかを考えると……所謂、チート系転生者>原作組>俺≧その他管理局員 あれ? 俺下手すると、KU☆U☆KI確定じゃね?
どこぞの世界の破壊者とか呼ばれる仮面の戦士のお供になったのに、名前と掛けてクウキとか呼ばれるネタ的な運命だけは絶対に嫌だ。
「よし、セレネ。今から特訓するぞ」
『了解。といきたいところですが、まずはバリアジャケットのイメージを固定してください』
そう、セレネに言われバリアジャケットのイメージを考えてみることにする。こういうのは、詳しく考えると全く案が出てこなくなるやつだよな……。
結果、三時間ぐらい掛けて何とかバリアジャケットが出来上がった。
黒を基準とした戦闘服に、白のコートをマントのように羽織っている形だ。
防御力があるかとか動きやすいかとか言うよりかは、ビジュアル面を意識しすぎたような気がするが大丈夫だろう。
原作でもシグナム達、守護騎士も騎士のような服だったはずだし基本的に防御力は魔力依存になるようだし大丈夫だろう。
バリアジャケットが出来上がった後、セレネに、
「術者のイメージでバリアジャケットは殆ど自動で作られるんじゃなかったか?」
と聞いた所、
『マスターのイメージがまとまらなさ過ぎていて、形が固定できなかったんです』
のこと。
俺はそこまで優柔不断だろうか?
「さて、気を取り直して訓練と行きますか」
そう言って、俺達は近くの人気のない場所で結界を張りながら魔法の練習を夜まで続けた。
マンションを出ていく時に一人の人物に見られていることも気付かずに……。
Side ???
「さて、気を取り直して訓練と行きますか」
いつもの私ならば気にもしない言葉。それが少し
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