百分の一 その一
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そりゃあこんな所に女の子一人というのも危険だけど、この子の意思ぐらい尊重しろよ。
まあ取り敢えず、見て見ぬふりをするのも寝覚めが悪いので何とかするか。と、そう思いつつそこのおっさん共に話し掛ける。
「わりぃなおっさん達。そこの娘は俺達と組むことになったからわりぃけど早くどっかいってくんね?」
「は?何を言ってるん『いいからさっさ消えろ』」
俺はそういいつつおっさん共に鞘から片手剣を少し抜き、全力で相手を睨んだ。
相手はビビったらしく、まだ諦めてはないだろうがしぶしぶ去っていった。
俺はそのまま踵を返し、キリト達の所に戻ろうとしていると後ろから「待って!!」と声が聞こえてきた。
「どういうつもりなの・・・?」
「ああ、ごめん。俺には君があいつらにしつこく追いまわされているように見えたからさ。
まあ見て見ぬふりをするのも嫌だったからどっかにやったけど、もしかして迷惑だった?」
「いや、そのことについては助かったし別にいいんだけど・・・・」
と言いながらもこちらをちらちら見てくる。
「うん?どうした?」
「いや、あのパーティ申請の件については・・・」
「ああ、あれはその場の成り行きで言ったことだから気にしなくてもいいよ。
まあ君も女の子だから一人っていうのも危なっかしいけどね」
「そうですか・・・・・」
と少し落ち込んでしまった。そしてなにやら考えた後にこちらに向き直り、
「じゃあ私とパーティ組んで貰っても良いですか?」
とそういってきた。
そんなときにちょうどキリト達がこちらにきた。
「お〜いジン何やってんだ?」
「おぅキリトか。いや、ちょっとな・・」
「ちょっとって・・・・あれ?そっちの女の子はどうした?」
「いや成り行きで助けたらパーティに誘われたんだけど・・・」 チラッ
「もしかして、嫌・・・ですか・・?」 ウルウル
「・・・・・・行ってこいよ。」
「キリト・・・?」
「今回は俺もパーティ出来ちまったし、どっちにしろ無理だ。それに女の子なんだししっかり守ってやんないとな」
と言い、笑って俺の背中をばんばん叩く。
・・・・・・そうだよな。こんな世界だからこそ、俺は変わんなくちゃあいけねぇ。
そう思い、俺はその子に
「勿論、こちらこそ宜しくな!!」
と笑顔で手を差し延べた。
少女は一瞬きょとんとした顔になり、そしてすぐに
「はい!!こちらこそ宜しくお願いします!」
と、満面の笑みをこちらに返した。
その後に、ふと少女が、
「そういえば何て呼べばいいんですか?」
と訊いてきた。
「ああ、すまない。そういえば自己紹介がまだだっ
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