百分の一 その一
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たいな腹くくった一般プレイヤー(ニュービー)が殆どだろうが。
「ん・・・・・・?」
ふと、そんな時、1人のプレイヤーに目が止まった。
そのプレイヤーは薄いオレンジ色の髪をサイドポニーに纏め、まだ幼い顔立ちながらも背中に
吊してある外見に似合わないごっつい大鎌が、なんともいえないオーラをはなっている。
ちなみに余談だが、チュートリアルでキャラアバターから現実の顔になったことによって、このゲームが始まった時から男女比が大きく
男のほうに傾いた為にあんな女性を見たことはなかった。
でもこんなところに来るなんて度胸があるというか、無謀だというか・・・
ていうかあんなでかい大鎌すぐ抜けるのか?みた感じそんなにSTR値ありそうじゃないけど・・・って!?
どうやらあちらもこちらの視線に気付いたらしく、こちらに向かってきた。
* * *
SIDE Zin
「なに、人の事じろじろみて何か用?」
「いや、用というか・・・・。こんな所に君みたいな人が来るとは少し意外だったからね」
「何よ、意外ってどういう事!?」
「君みたいな綺麗な人が、こんな所にくるなんて・・・ね?」
「そこで何でわいに振るんや、ジンはん!?」
と、たまたま隣にいたキバオウに話を振る。
このエセ関西弁の男はキバオウと言って、何か喋り方が面白くて「何でや!?」・・・面白くて「何で言い直したんや!?」フレンド登録したやつだ。
取り敢えず当て馬(キバオウ)は置いといて「何でや!?」・・・
先程の話に戻ろうとすると、女の子が顔を真っ赤にしてこっちを睨んでいた。
どうでもいいことだけど、このゲームの顔の喜怒哀楽の表現ちょっとオーバーすぎないか?耳まで真っ赤だぞ?この娘。
そんなかんだで只今絶賛睨まれていると、
「・・・・おぉーぃ、待ってよー!」
という声が後ろから聞こえる。
その声に少女のほうが反応して、なにやら渋い顔をしている。
俺は取り敢えず後ろを向き、声の主を見る。
・・・・うん、気持ち悪かった。何かぽっちゃりしたおっさん達がにやけ顔で迫ってくる姿は、例え自分に向かってきていなくても怖いものがある。
そんな中、そいつらはこちらにやってきて少女に話し掛ける。
「それで僕達とパーティ組もうよ!今回ボスは一人じゃあ危険だろうしさ!」
「だから何回も同じ事を言わせないでください!貴方達とパーティを組むつもりはありません!何度言えば判るんですか?」
「そんなこといわれても危険だから僕達が守ってあげるよ!」
・・・・どうやら話を聞く限り、付きまとわれて困っているらしい。
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