百分の一 その一
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年一二月
茅場 晶彦のSAO(デスゲーム)のチュートリアルから一ヶ月が経ち、死者は二千人と増えていた。
死因は主にモンスターとのやこのアインクラッド外壁からの投身自殺等だ。
この一ヶ月の間では、始まりの街で外部からの救援を待っていた人達は外部からの音沙汰無しに外部からの救援はありえないと
理解してから大きなパニックが起きたらしい。それから自身の方針を決めるまで、更に数日の時間を要していたそうだ。
そんな混沌の一ヶ月の中、自分の命を賭けて攻略を進めた少数派のプレイヤーがここ、第一層の街《トールバーナ》を出て迷宮区前に集まっていた。
「なあ、キリトよぉ〜ぅ第一層のボスってどんな奴なんだ!?」
若干テンションが高めそういうのは、赤みがかかった髪をバンダナで逆立てた野武士ヅラのおっさん(クライン)だ「おい!?」どうしたいきなり!
「今お前おっさんと書いてクラインとよまなかったか!?」チッ、あざといやつだ
「今舌打ちしたよね、ねぇなんで俺風当たり悪いの!?」
こんな顔だが、「顔は関係ねぇ!?」一応《風林火山》というギルドのリーダーだ。
はいはいと適当にクラインをなだめつつ、集まった人達を見渡す。何かクラインが「ひでぇ!?」とかぬかしているがこの際おいておく。
見る限り結構な人数が集まった。こんな危険を犯してまでこんだけ来るんだから、こいつらみんな本当にどうかしてる。
俺だって、キリトがいなかったらとっくにこんな死亡フラグビンビンの所逃げだしたいくらいなのに・・・・。
「余裕じゃねーかクラインよぉー。油断してると足元すくわれて死んじまうぞ」
そんな軽口を皮肉で返したのが、こいつさえいなければ逃げ出す張本人のキリトだ。
どうやら聞いた話じゃあ、この二人はこの世界の始まった時からのつき合いらしい。
「どうせクラインの事だから、いまだ見ぬ強敵(ボス)にテンション上がってんだろ」
「お、ジンはわかってんじゃんか!」
「まあ大抵そのパターンのやつは、いざ敵に向かって行くときにヒビって逃げだり恐怖で足がすくんじまうのがラノベ何かで良くある話だけどな」
「うぐっ・・・・だ、だいじょうぶさたぶん!心配すんな!」
「ホントか〜?マジ頼むぞ〜?!」
だんだんビビりだしたクラインを、《風林火山》のメンバーが指をさして笑っているのを見てキリトと一緒に茶化しながら、今日の事を考えていた。
多分周りのメンバーの殆どが、今回攻略を促したディアベルという男の呼び掛けで約40人近いプレイヤーが集まったと思う。
それがソロプレイかパーティかの差はあるが、それにしても随分集まったもんだ。
まあそれも大方キリトみたいな元βテスターか、俺やクラインみ
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