“紅蓮の殲滅鬼”
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立てられても嫌なのでさわりつつのない答えをだす。
「真紅狼とは将来結婚するつもりでいる。………これでいいなら、これ以上の質問はナシでお願いね〜? あんまりしつこいと………怒るわよ?」
にこりと笑顔で答えると、全員、あっさりと引いてくれた。
あー、うっとおしいわ〜。
「………アーネット、それは本当ですか?」
「あら、エリザベス、おはよ〜」
「おはようございます。で、事実なのですか?」
「まぁね〜、昨日はお互い愛し合ったし〜」
「それほどまで、真紅狼さんは………男として最高なのですか?」
「真紅狼を深く知ろうとすれば、するほど、“蒼騎真紅狼”という男が異常に見えてくるかもしれないわね。………本当の真紅狼を知らない限りね」
第三者の目から見れば、真紅狼は狂人に見えるだろう。
自分の命を犠牲にしてまで“大切な女”を護ろうとする行為、護れるのであれば、人殺しも厭わない、“悪”と呼ばれようとも殺し続ける性格、本当に壊れている………まさに人格破綻者だ。
――――でも、そんな人格破綻者にも優しい部分があったのを私は昨日知った。
だからこそ、私は真紅狼の事が好きになった。
「まぁ、エリザベスたちから見れば、狂人にしか見えなくても仕方がないかな〜。そういう振る舞いをしてるしね」
エリザベスと話をしていると、教師が来たので話しを止めて、授業に臨んだ。
そして昼食、食堂に向かったら真紅狼が“バーガークイーン”を食べていた。
私達も食べる分だけの量を取った後、真紅狼の元に向かった。
〜アーネットside out〜
〜真紅狼side〜
一人で食ってると、向こう側から愛しのアーネットとその友人のエリザベスがそれぞれトレーを持って、こちらに来て俺のテーブルに座った。
「早かったな」
「真紅狼の授業、自習になっていたけど、何かあったの?」
「源吾に呼ばれててな、そこでちょっと話していた」
「アオイ博士に………ですか?」
「そ。『昨日の戦闘で腕と足を斬られたらパンドラ達が元に戻らないから説明してくれ』って言われて、軽い講義をやってきた」
“直死の魔眼”のことをアーネットには喋ってもいいんだけど、今この場にはエリザベスが居るからな………語るに語れない。
まぁ、ジイサンから言われた事を伝えておくか。
「シュバリエのパンドラを一人、殺してしまったんですけど処罰の方とか大丈夫だったんですか?」
「ん? ああ、それはあちらが勝手に動かしたことが原因だ。と言う事になって、俺はお咎めなし。動かした政治家は現在拘束されて、処刑日まで暗い牢獄の中で暮らしてるよ」
「聞いたところ、逆恨みなんでしょう〜?」
「ま、自業自得じゃね。っと、アーネットに伝えておくことがあっ
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