“紅蓮の殲滅鬼”
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”を突けば、消滅する。そんな触れれば壊れそうな光景を常に見ていきたいか? 常人なら100%発狂する」
『だが、蒼騎くんは発狂していないじゃないか………』
「そりゃ、俺はon/off出来るから大丈夫だし。それに出来なくても俺は耐えることが出来るんだよ」
『何故、言い切れる?』
「俺も………死に近い所に居るからな。今更、そんなモノを見ても辛くねぇ」
再び、二人は首を傾げる。
あれは分からなくていいモノだよ、時が来れば、分かるしな。
「まぁ、そう言う事だ。運が悪かったな。……いや、ある意味、運が良かったかな? ―――――大凶に当たるなんて、選ばれし人間だっていうことだ」
『彼女たちを送りだした彼には、厳しい罰が与えられるだろうな』
「俺が殺しに行くから、それまで確保しとけ」
『彼も惨めな人生を歩むことになるとは………』
源吾も校長もこれから殺される政治家を憐れんでいた。
俺は話しも終わったので、校長室を出て行こうとした時、最後に源吾に呼び止められた。
『蒼騎くん! 待ってくれ。今後、キミの通り名が決まった』
「通り名?」
『世界に広まる異名みたいなものだ』
「………名は?」
『――――――――“紅蓮の殲滅鬼”だ』
あのノヴァ討伐が原因だな、こりゃ。
『で、次にもう一つあるんだが、いいか?』
「なんだ?」
『日本には、もう一つゼネティックスがあるんだが、そちらに行ってくれないか?』
「え? ココ以外にも、もう一つあるのか?」
「ええ。もう一つの方は“イーストゼネティックス”と名乗ってます」
西があれば、東もあるのは当然か。
で、そこに行って俺は何をすりゃいいんだ?
『そこに行って、戦う前の心構えみたいな感じの授業をしてくれると有難いんだが………』
「まぁ、それぐらいしか出来ねぇよ?」
『構わないよ。それによって、彼女達が育ってくれるなら、有難い』
「で、予定日は?」
『明日だ』
「また、急な予定日だな、オイ!」
ハードスケジュールだよ、オイ。
どうせ、戦闘になるんだろうな。
準備しとこ………
「じゃあ、明日、迎えのヘリ出しとけよ?」
『手配しておこう』
「じゃ、そろそろいいか?」
『ああ。御苦労さま』
俺は部屋を出て行き、そのまま食堂に向かった。
〜真紅狼side out〜
〜アーネットside〜
教室に入り、席に着くと同時に他の女子連中に囲まれた。
質問はどれもこれも同じモノだった。
『蒼騎とは付き合ってるの!?』
『どこまで進んでいるの!?』
『普段どう呼び合ってるの!?』
などと、姦しくてしょうがない。
だけど、付きまとわれるのも面倒だし、根も葉もない噂を
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