“紅蓮の殲滅鬼”
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とは無い」
『特殊な…………魔眼?』
「魔眼の名は“直死の魔眼”。その能力は“モノ”の死が視える事」
二人はいまいち意味が分かっていない様に見えた。
まぁ、そんなモノ当り前だ。
そんなイレギュラーなモノ、こちらでは絶対無いに等しいモノだ。
「“モノ”の死とは、一体どういうモノなのですか?」
「そうだな。実践した方が早いか。校長、カッターとかないか? あと、硬いモノ。カッターじゃ、絶対に斬れなさそうなモノを用意して欲しい」
「分かりました。用意させます」
校長は電話で、モノを用意させる様に頼んでいる。
その間に口で説明する。
『それで、“モノ”の死とは?』
「有りとあらゆるモノには、“死の線”と“死の点”があるんだよ。今回は“死の線”を斬った。“直死の魔眼”で“死の線”を斬られてら、二度と復活及び再生なんざ出来なくなる。なんせ、斬られた部分が“死”んでるんだ」
『つまり………彼女たちの腕や足はもう二度と?』
「再生ですら、無理だからな? 再生する細胞がすでに死んでいるんだから」
『………では、“死の点”を突かれたらどうなるんだ?』
「“死の点”とは、生物の生命力の基点となる部分だ。つまり、人間に置きかえると心臓と一緒だな。そこを突かれたモノは、どんな力を持っていようが、再生能力が高かろうが“消滅”する。“死の一方通行”だ」
『………事実なら、その眼は脅威と期待の両方の意味を持つな』
その時、頼まれていたカッターとモノが来たので実践することにした。
「蒼騎先生、来ましたよ」
「どうも。源吾、これから起こることは、お前と校長だけにしか見せない。絶対に口外するなよ?」
二人は頷く。
それを確認した俺はカッターを手に取った後、直死の魔眼を発動した。
「このカッターはどこにでもある一般的なカッターだが、俺が直死の魔眼でこ鉄の机を斬るとこうなる」
サクッ・・・・
ガラガラガラガラ・・・
ボトボトボトッ・・・!
『「鉄の机がいとも簡単にバラバラにっ!?」』
この程度で驚かれても困るんだが、次はもっとヤバいしな。
「では、次だ。今のは“死の線”をなぞっただけ。次は“死の点”を突く」
もう一つの鉄の机の前に立ち、“死の点”を突く、すると机が死に砂と還っていく。
『これが、死の点を突かれたモノの末路と言う事かね?』
「そうだ。絶対の死だ。言っておくが、この力の継承なんて無理だし、精神がイカレるぞ?」
「どういうことですか?」
「俺みたいにon/off出来るなら、まだいいんだが、出来ない場合だと、常に自分の視界に視えるのは、今にも崩れそうな世界だぞ? “線”をなぞれば、二度と元通りになることは出来ず、“点
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