暁 〜小説投稿サイト〜
フリージングとイレギュラー
“紅蓮の殲滅鬼”
[1/9]

[8]前話 前書き [1] 最後
〜真紅狼side〜
目が覚めると、真っ白い空間に居た。


「なんのようだ? ジイサン」
「お主に伝え損ねたことが何点かあっての………」
「伝え忘れてたこと?」
「そうじゃ。お主が居る世界では、“イレインバーセット”と言うモノがあるんじゃが、それはあそこの住人たち専用でお主にはそれが使えない」
「え、それマズくね?」
「うむ。じゃから、代わりにお主と繋がった者は特殊な形になる様にしておる」


“俺と繋がった”ということは、つまり、した者達ってことで間違いないんだろうな。


「まぁ、そうじゃな」


そして、相変わらずの心を勝手に読む。
もう驚かないぞ。


「で、じゃ、お主と繋がった者はいくつか特典が貰えるのじゃ」
「特典ねぇ。どんな感じなんだ?」
「まず、身体能力の向上。次にどれほど重いフリージングでも全く効かないこと。最後に、お主と離れていても、フリージング中和機能を持つ事じゃ。他は“イレインバーセット”と似たようなモノじゃ」


そんなたくさん言われてもなぁ………実際に見てみないと分からないんだよなぁ。
ま、いずれ分かるだろ。


「ちなみに発動は本人の意思でon/off出来るようになっており、見分けも付けれるようになっておる」
「どんな形で見られるんだ?」
「髪の色が煌めくのじゃ」


確かに、それは分かりやすい。


「次じゃ。お主に与えた“王の財宝”なんじゃが………武器だけではなかったのを忘れていた」
「武器だけじゃないって………どういうことだ?」
「あー、“武具”及び“武装術式”も含んで居る」
「“武具”に“武装術式”ってことは“熾天なる七枚の円環(ロー・アイアス)”とか“()より()でて()(ラー)つもの”とかじゃないだろうな?」
「大正解じゃ。あめ玉、いるか?」
「いらん」


とんでものないものまで、入れこみやがったな!?
あーあ、一歩間違ったらワンサイドゲームの始まりだ。
ま、楽しければいいか!


「終わりなら、帰っていいか?」
「うむ。励むのじゃぞ!」
「覗くんじゃねぇ、エロジジィ!!」


そう怒鳴りながら俺の意識は戻っていった。
再び目を開けると、目の前にアーネットの顔があった。


「ああ、本当に可愛いなぁ」


そう口から言葉を漏らすと、アーネットの口元が微かに緩んでいた。


「………アーネット、寝たフリをやめろ」
「あれ、わかっちゃった?」
「口元が緩んでたぞ」
「だって、いきなりあんなこと言うんだもん////」


だから、何度も言うけどそうやって顔を赤くするから“可愛い”って言っちまうんだよ。


「さて、取り敢えずシャワー浴びるつもりだけど、アー
[8]前話 前書き [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ