第八話 芳香その五
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「その通りです。ですから先程の料理は」
ここにこそ秘密があるのだった。
「思いきり田舎風の味にしてみたのです」
「田舎風にか」
「尾張風と申しましょうか」
彼はこうも話した。
「その味にしました」
「つまり殿の好みに合わせたのじゃな」
「はい」
とどのつまりはこういうことであった。
「左様です」
「ふうむ。しかしじゃ」
家臣は彼からこの言葉を聞いてまず腕を組んだ。そしてそのうえで深く考える顔になりそのうえでまた彼に対して言うのであった。
「それは危険じゃぞ」
「存じています」
彼はこう家臣に言葉を返したが顔は平気なものであった。
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