さぁ、殺し合おう
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百万ボルトが拘束されたパンドラを襲い、所々焼け焦げながら、気を失った。
その光景を見た残りのパンドラ達は…………激昂した。
『貴様ーーーーーーーーーーーーーーー!!!』
オーバーロード・ゲマトリアじゃないだけ、有難く思えよ。
あっちだったら死んでるぞ?
俺は殺さず、生かした。
だが、ほぼ死にかけ状態でもコイツ等を生かすには理由がある。
そして怒りで自我を忘れている七人は猪のように真正面に突っ込んできた。
俺は再び姿を変えて、コートを羽織り、ある台詞を言う。
「幕と行こうッッ!!!」
ブァァァァァァ!!
「カット! ―――カットカットカットカットカットカットォォォォ…………ッッ! 駄作ッ!!!」
――ナイト・オン・ザ・ブラッド・ライアー――
悪意の情報体が馬鹿正直に突っ込んできた六人を捕え、悪意の波の竜巻に呑み込まれて心身共に傷つけられ、最後に挟まれて地面に伏した。
「さぁ、後はアンタ一人だ!!」
「くっ! この化物め!!」
俺は再び『七ツ夜』を構える。
その時だった…………予想外の声が俺の動きを止めた。
「真紅狼ーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
「なんで、アーネットがここに!?」
シュンッ!
「ヤバい! アーネット、逃げろ!!」
「え?」
「正直こういう手は使いたくないが、蒼騎確保のためだ。大人しくしてもらおう!!」
「キャアアアアアアアア!!!」
俺は限界まで飛ばし、アーネットに迫るパンドラよりも早く辿り着こうとした。
辿り着かねば、アーネットが危険になるからだ。
奴は明らかにアーネットを傷つけて、その上で人質にするように見えた。
だからこそ、身体を酷使した。
「間に合tt…………クソッ! アーネット、俺の後ろに隠れろ!!」
俺は間に合ったが、すでに奴は目の前に居て得物を振り降ろそうとしていた。
だが、口元が笑った。
「そう来ると思っていた………! だからこそ、こっちから攻めさせてもらおう!!」
奴は俺の前でダブル・アクセルをしてアーネットの後ろに回り込み、その刃を振り下ろした。
斬!!
「きゃああああああ………ああ……ッッ!!」
「アーネット!!? くそっ!!」
シュンッッ!!
奴から離れ、アーネットの傷を見る。
「アーネット! おい、アーネット!! 大丈夫か!?」
「大丈……夫………。私ね、真紅狼に………伝えたいことがあるんだ」
「喋るな! 傷が開く!!」
「私ね……真紅狼が皆に………化物………と言われても………好き。……ううん、愛してる。だからね………私のパートナーになって?」
「あ
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