暁 〜小説投稿サイト〜
髑髏天使
第八話 芳香その三
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
「京都って美味しいものないって聞いたけれど」
 未久は父に対してこう返した。眉間に皺が少しいっている。
「そうじゃなかったの?」
「お金を出せばね」
 だがその彼女に母が言うのだった。
「美味しいものがあるのよ」
「お金を出せば」
「少なくとも今の未久じゃ無理ね」
 少し微笑んで娘に告げた。
「子供や学生さんがね。美味しいものを食べられる場所じゃないから」
「それなら行っても仕方ないじゃない」
 こうしたところは実にわかっている未久だった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ