第八話 芳香その二
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である。
「いつもね。むすっとして」
「笑わなかったの」
「そうなのよ。もう将来どうなるかって本当に心配だったわ」
「そうしたらそのまま大きくなって」
父親も苦笑いになっていた。
「全く。どうしたものか」
「まあ慣れたけれどね」
母親は苦笑いから達観に顔を変えた。
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