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木の葉芽吹きて大樹為す
双葉時代・発足編<おまけ>
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遂げたのだ。おそらく忍び初の快挙と成る様な事を。

 それまでの一族単位の任務遂行から、異なる一族同士の忍びの結託による合同任務。
 これは今までに無い画期的な行為に成り、それまでいがみ合うしか無かった忍者達はお互いに自分達は協力出来ると言う事を知った。

「これで、また一歩進めた」

 しみじみと、実感を逃がさない様にゆっくりと呟く。
 これでまた一歩、平和へと近づける。
 嬉しくて嬉しくて、胸に手を当てて祈る様に両目を閉じた。

「よし! 今夜は一族の面々を集めて戦勝祝い兼親睦会といこうか!」

 飲むぞー! と片手を上げれば、秋道殿が嬉しそうに声を上げて笑った。

「やったぁ、御馳走が食べられる!」
「ちょ、柱間殿! 相も変わらず勢いだけで突っ走らないで下さい!!」

 山中殿が悲鳴を上げているが知るもんか! とにかく私は喜びたくてしょうがないのだ。

* * * * *

「かんぱーい!」
「乾杯です」
「……乾杯」

 千手を始めとする忍び連合の勝利を勝利を祝った宴の後、私達三人兄弟は静かに酒を飲み交わしていた。

「千手の中では姉者の無事を危ぶむ声もありましたが、何とか合同任務が上手くいって良かった」
「ええ本当に。それに、今回の任務の成功と宴を切欠に、同盟こそ結んでいたもののぎこちない所のあった一族同士が仲良くなるといいですね」

 ほんわりと酒精のせいで頬を紅く染めたミトが笑う。
 どこかとろりとした灰鼠色の瞳が、同意を求める様に扉間を流し見た。

「……皆、笑ってたね」

 先程まで行われていた宴の光景を思い起こしながら小さく呟けば、珍しく扉間が完爾と笑った。

「はい。また今日みたいな宴をしましょう、姉者」
「……うん」

 最初はどこかよそよそしかった一族同士。
 それが宴が始まって、ミトを始めとする各一族の女性陣が腕を振るった料理の数々が出され、それぞれの頭領同士が持ち寄った秘蔵の一本を飲み交わせば、それまでの空気が嘘の様に宴の雰囲気は一変したのだ。
 最後の方なんて一族の垣根を問わずに、皆して笑い合っていた。

 単衣の上に千手の家紋の付いた羽織を羽織った私は、酔いの回った頭でぼんやりと頭上に浮かぶ月を眺める。
 そう言えば、宴が始まる前に送った木遁分身は無事にアイツの元に辿り着いたのだろうか……?



「――でさ、そこで奈良殿が秘伝忍術で足止めをしている間に、オレと猿飛殿がね」
『えぇい、やかましい! こんな夜更けまで長々と話を聞かせるな!!』

 なんだよ。折角の私達の武勇伝も佳境に入って来たばかりなのに。
 ぎょろりとした鮮血の瞳が私を睨む。ううむ……、これからがいい所なのに。

「なんだよ。つれないなぁ」
『な
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