第五十三話 怪地その十七
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彼等はそのうえで神に対してだ。こう告げた。
「行くぞ」
「刈らせてもらう」
「ではだ。はじまりだな」
神も二人の言葉を受ける。それが合図となった。
髑髏天使は黄金の六枚羽根の姿になり死神も漆黒の姿になる。その姿で巨大な神に向かいだ。早速攻撃を仕掛けたのだった。
髑髏天使はその両手の剣で斬りつけた。だがそれは。
跳ね返されてしまった。金属と金属がぶつかり合う鈍い音がしてだ。神が言ってきた。
「見事な攻撃だ」
「しかしというか」
「そうだ。それでは我は倒せはしない」
こう髑髏天使に対して言うのだった。
「この我はな」
「身体を金属にしたか」
何故防いだか。それをすぐに察しての言葉だ。
「それで防いだか」
「地にあるのは土だけではない」
こう述べる神だった。
「金属もある。我はその中に金属もあるのだ」
「それも様々な金属がか」
「そうだ」
まさにその通りだというのである。
「そして他のものもだ」
「避けろ」
死神が髑髏天使に告げてきた。
「来るぞ」
髑髏天使は彼の言葉の前に動いていた。そうしてだった。
彼は上に飛んだ。するとそこまで彼がいた場所にだ。
マグマが来た。赤い、泥を思わせる激流がそこを襲った。そしてそれでだ。髑髏天使がそれまでいた場所を全て焼き尽くしたのだった。
髑髏天使はそのマグマを見てだ。死神に対して告げた。
「危ないところだった。月並な言葉だがな」
「そうなるな」
死神も彼のその言葉に応える。
「だが助かったのは確かだ」
「そうだな。それはな」
「今回は助かった」
また言う髑髏天使だった。
「しかしだ。次はな」
「楽観はしないことだな」
こう話す二人だった。攻撃をかわしてもそれで安心していなかった。
そのうえでだ。神はだ。今度はその巨大な口からマグマを出してきた。
そのマグマは瞬く間に拡散する。そうして。
二人だけでなく魔神達にも迫ってきた。それが増えていく。
「意志を持っていますね」
「そうじゃな」
百目とバーバヤーガが話す。
「このマグマは」
「明らかに」
「そうだ。このマグマは我そのものだ」
神もこう話すのだった。
「このマグマは貴様等を追う」
「追ってきますか」
「ふむ。そしてわし等を追い詰めるか」
「追い詰めそうして焼き尽くす」
神は己のマグマについて話す。
「それがこのマグマだ」
「貴方自身」
「そうなのじゃな」
「そうだ。ではだ」
神の言葉が続く。
「そのマグマに焼かれるがいい」
「何ということはないな」
髑髏天使はそのマグマ達が迫る中でもだ。落ち着いて言うのであった。
「この程度ではな」
「何ともないというのか」
「マグマには触れなければいい」
そ
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