我らの目的地は…
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<ドムドーラ>
「さて…私達は『メルキド』という町の情報を仕入れました」
リュカの子供等(血縁の有無は関係なし)によるコントが終了したところで、マリーが発表したのは地図にも載っている町の事だ。
「まぁ、地図にも載っているけど…ここより東にあるメルキドの町には、ゾーマの島へ渡る方法を知っている人が居るらしいのです。コレは行くべきでしょ!」
「地図で見る限り、結構な距離がある町よね…道は険しい山道になってるみたいだし…しっかりと準備をしてから出立になるわね!」
パーティーリーダーのアルルが仕切る様に、これからの予定を思案する…何やら会議を早く終わらせたいご様子だ。
「これからの事を考えているところ申し訳ありませんが、アルル殿には何も情報は無いのですか?リュカ殿・ビアンカ殿・ハツキ殿はオリハルコンとマイラの情報を…マリー殿・ウルフ殿はメルキドの情報を…私はカンダタ殿とモニカ殿と共に、町の皆様方に魔法をお教えする手伝いをしておりました。アメリア殿とラーミア・ミニモンはともかく、勇者と呼ばれるお二人だけ、何の情報も無いというのは…ねぇ!?」
既に情報を纏めようとしているアルルに対し、ラングストンが人の悪い表情で問いかけてくる。
「わ、私達は…「許してやれよラング!」
慌てて何かを言おうとするアルルの言葉を遮り、リュカが優しくラングストンを宥める。
「ヤリたい盛りの若い男女が、2人きりになったらどうなるかくらい分かるだろ!世界平和より…旅の情報より…腰振り合ってたいんだよ!許してやろうよ…大人として…な!」
「な!?ちょ、ちょっと…「コレは失礼しました!」
リュカの優しく理解のある言葉に、ティミーは大声で否定しようとするが、更に大声を上げるラングストンの謝罪に遮られ、殆ど何も言えないでいた。
「私とした事が…お二人は愛し合われておりましたね!なのに『情報は何もないのか!?』等と…非常識極まりない言葉、お許しください!『疲れた!』とか言って、昼にもなってない時間から宿屋に篭もる様なご両人ですものね…今日も大分頑張った事でしょう!いやぁ〜申し訳ございません!」
ラングストンは勇者2人に対し大袈裟に頭を下げて謝罪する。
「い、いや…」「あ、あの…」
アルル・ティミーは何とか反論を試みるも、まったく何も言えずリュカとラングストンで話が進んで行く。
「世界全体の未来より、自分たちの未来の事で頭がいっぱいなんだ!」
「そうですよね…重要情報を得るよりも、可愛い子供さんを得る事に大忙しですよね!」
「そうさ!少し待ってれば僕は『お爺ちゃん』になるんだぜ!いいだろ〜………でも『お爺ちゃん』って呼んだらぶっ飛ばすけどね!」
「羨ましいですねぇ…私なんか、自分のお相手を見つけるのに苦労してますから…どうでしょう、お
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