我らの目的地は…
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孫さんが出来る訳ですし、奥さんくれませんか?」
「意味分からん!何で孫が出来ると、奥さんを手放さなければならないんだよ!?」
リュカとラングストンが大爆笑をしながら会話をしている…止まる事を知らぬかの様に…
すると、
「い、いい加減にしてください!」
「そうですよ!僕達だって色々情報を集め回ったんです!」
遂に怒った勇者カップルが、大声でリュカとラングストンの会話を遮断する。
「情報を集め回ったぁ〜?………本当かよ!?」
「(ムカッ!)本当ですよ!ただ、大した情報が無かったから言わないだけです!」
「そうよ!エッチしかしてない様な言い方するの止めてください!私もティミーも、町中を歩き回ったんです!」
「でも、お二人ともエッチはしたんですよね?」
「したよ!時間が有り余ってたからエッチしたよ…わりーかよ!父さんだってしたんだろ!?」
開き直る勇者。
「うん。でも有力情報も集めたよ」
「ぐっ…だ、だから…碌な情報が無かったのよ!」
「では、どんな情報があったのですか?お二人が得た情報を教えてください。有益かどうかは皆で判断しましょうよ。そんなに急いで会議を終わらせる必要はないでしょう!」
「お!ラングは良い事言うねぇ…よし、お前等の得た情報を出しなさい。子供の作り方以外の情報を披露しなさい!」
どうやらリュカとラングストンの2人は、バカップル化してきた勇者カップルを戒める為に、嫌がらせを行っていた様だ…多分…
「わ、分かりましたよ…本当に大した情報はないんですよ!………えっと、武器屋のご夫婦に赤ちゃんが生まれるらしく、旦那さんが名前を一生懸命考えていて、買い物が出来ませんでした…」
「あと…あ、そうだ!町外れに居たエルフが、マイラの温泉の南に、『妖精の笛』と呼ばれるアイテムが埋まっているって言ってたわ…だから何なの?って感じだけど、何れマイラに行くのなら、ちょっと探してみます?」
「あぁ…それと、井戸の中に人が居て、もうすぐ水が枯れるって嘆いてましたね…」
「えっと…それに………」
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「………と、こんなところです」
アルルとティミーは20分もかけて、くだらない情報を出し尽くした。
意地になって情報収集をした事をアピールする2人…
「本当に碌な情報が無いですね…」
嗾けた片割れのラングストンは、全てを聞き終え疲れ切って呟く…
しかし相方のリュカは、情報を聞いてる間中ずっとマリーの表情を見ており、情報の選別を行っていた。
「うん…マイラの情報は重要そうだね。行った時に探してみよう!温泉の南…だったよね?」
「え!?本気で言ってます?…笛が埋まっているってだけですよ…」
この情報を得た張本人が、驚いた表情でリュカを見る。
「本気だよ…もしかしたら
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