第五十一話 解放その十
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彼等はだ。その神と対峙するのだった。バイクには乗ったままだ。
「行くぞ」
「それではな」
右手を握り締め鎌を一閃させてだった。そのうえでだ。
そのバイクを駆りだ。神に向かうのだった。二人はそこで。
バイクから飛び上がった。そのそれぞれのバイクが変形した。
サイドカーはあのスカラベになりハーレーは八本足の馬になった。それが神を直撃したのであった。
「ふむ」
「戦い方はだ」
「私達だけでするものではない」
こう言うのだった。
「こうしたやり方もある」
「そうだ」
「そうだな」
神はその頭の一つで言った、
「見事だ」
「そうだな。見事だ」
「この戦い方はな」
「見所がある」
「確かにな」
そしてだった。その九つの頭で話すのだった。
「だが、しかしだ」
「これで神を倒せるとは思わないことだ」
「決してな」
「この程度ではだ」
「そうか」
それを聞いてもだ。髑髏天使の言葉は変わらない。そのうえで混沌の中をその六枚の翼で舞いだ。その神に対して言うのであった。
「確かにな」
「これだけではだ」
死神も混沌の中に浮かびながら話す。
「倒せはしないのはわかっている」
「自覚しているのか」
「貴様等自身もか」
「そうだというのか」
「貴様の力は感じている」
死神は神のその九つの頭を見据えながら言った。彼が今いる高さは丁度その九つの頭が前に見える、そうした高さであった。
「既にな」
「わかっているか」
「そういうことか」
「そう思っていいのだな」
「そうだ」
その通りだとだ。また言う死神だった。
「我が馬だけではない」
「俺もだ」
髑髏天使も言ってきた。馬とスカラベは神に体当たりを仕掛けた後で彼等のところに戻ってきていた。まさに忠実なる友であった。
そのパートナーが戻ってきてからだ。また言う二人だった。
「ではだ」
「あらためてだ」
神を見据えながらの言葉である。
「行くぞ」
「覚悟はいいな」
「覚悟か」
「神に覚悟と言うか」
「それを言うか」
またそれぞれの頭で返す神だった。
「面白い。それではだ」
「神もまた、だ」
「真の力を見せよう」
「今からな」
「真の力」
「それをだというのか」
二人もだ。その神のそれぞれの言葉を聞きながら述べた。
「今から見せるか」
「我々に」
「そうだ。そしてだ」
「滅ぼしてやろう」
「貴様等を二人共な」
「そうしてやろう」
またそれぞれの頭で言ってきた。
「我等の頭はそれぞれあるだけではない」
「この頭それぞれがだ」
「こうしたことができるのだ」
この言葉と共にであった。九つの頭が一斉にであった。
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