第七話 九階その九
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していく。奇麗な茶色のその皮が如何にも美味そうである。
「なった」
「なったって?」
「大天使だ」
このことを妖怪達に話すのだった。
「大天使にな。なった」
「へえ、大天使になったんだ」
「その噂の」
「そうだ」
「それでどんなのじゃ?」
子泣き爺が彼に問うてきた。
「その大天使というのは」
「まず翼が生えた」
「へえ、翼が」
「背中から生えたんだよね」
「その通りだ」
また妖怪達に答える。無愛想なままだが。
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