第六十話 真の自由
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そこに開いた。
「ではまた会う日まで」
「シーユーアゲイン」
「最後は決めたな、レミー」
「最後に格好つけるのがいい女の条件だからね」
こうして彼等は地上に戻っていった。シュウはそれを一人見送っていた。
「長かったようであっという間でしたね」
「ええ」
チカの言葉に頷いた。
「それでは我々も次の行動に移りますか」
「そうですね」
「彼もそろそろ地球に来ますし」
「案外遅かったですね」
「色々あったようですからね、彼等も」
「一枚板じゃないってことですか」
「そう。それに司令官は」
「これからも何かありそうですね」
「はい」
彼等はそんな話をしながらヴォルクルスの神殿を後にした。この時シュウですら気付いてはいないことがあった。
白いスーツにボルサリーノの男がそれを見ていたのである。彼は雪の中に立つようにしてシュウ達を見ていた。
「ヴォルクルスも倒しましたか」
にこやかな笑みをたたえてネオ=グランゾンを見ていた。
「どうやら時がはじまったようですね。我等の主が降臨する時が」
そして一言こう言うとその場を後にした。彼が何処から来て何処に消えたのか誰も知らなかった。
第六十話 完
2005・12・14
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