第六十話 真の自由
[12/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は俺がコスモ=ノヴァを撃つ」
「はい」
「おめえはそこで縮退砲を撃つんだ。それならいけるぜ」
「成程、同時攻撃ですか」
「これならあの化け物でも一撃でくたばるだろう。それでどうだ」
「面白いですね。やってみますか」
シュウはそれに頷いた。そして銀色のマシンと青いマシンが同時に動きはじめた。
「何をしようと無駄なこと」
ヴォルクルスはそれを見て言った。
「我を倒せはせぬ」
「何か同じことばかり言ってるな」
「実はあまり知能は高くはないのです」
「そうなのか」
「単なる悪霊の集合体ですからね。その思考にあるのは破壊への衝動だけです」
「つまり本能だけってことだな」
「ええ」
シュウは頷いた。
「ですから。こっちは頭を使えばいいのです」
「その為の攻撃だな」
「そうです。では行きますか」
「おう」
二人は攻撃に入る。まずは約束通りマサキが動いた。
「いっけえええええーーーーーーーーっ!」
その銀色の身体がさらに輝きを増した。その両肩から白い光を放つ。
「コスモノヴァ!」
二つの光が一つとなった。そしてヴォルクルスの腹を直撃した。
「グオオ・・・・・・」
だがそれでもヴォルクルスは立っていた。しかしそれを見てもマサキ達は冷静なままであった。予想していたことであったからだ。
「次は私が」
「おう、頼むぜ」
シュウが前に出た。そして胸から黒い光を放った。
「縮退砲・・・・・・発射!」
今度は黒い光が伸びた。それで今しがたコスモノヴァが撃った部分を狙う。見ればそこには大きな穴が開いていた。
しかしそれは今閉じようとしていた。驚くべき回復力であった。
だが回復するより前に黒い光がそれを防いだ。さしものヴォルクルスもその動きを止めてしまった。
「もう一撃だ!」
「はい」
だがコスモノヴァは一発しかない。どうするかと思われた。
しかしそれは問題にならなかった。マサキはそれを驚くべきことでカバーしたのだ。
「アカシック=バスター!」
アカシック=バスターを放つ。しかしそれは一撃ではなかった。
もう一撃放った。それは今しがた攻撃が加えられた場所にまたしても命中した。
立て続けの攻撃にヴォルクルスは為す術もなかった。そのまま動きを止めていた。
「シュウ、最後は手前でつけやがれ!」
マサキはそれを見てシュウに対して言った。
「自分のことは自分でするんだろ!だったらやりな」
「やれやれですね」
シュウはそう言いながらも前に出て来た。
「貴方は。どうしてそう言葉遣いが乱暴なのか」
「それが俺の売りなんだよ」
「売りと乱暴なのはまた違いますが。ですがそれをここで言っても仕方ありませんね」
「早くしな」
「まあ話していても何ですし。ここは決めますか」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ