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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第六十話 真の自由
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「バイラヴァのことよ、マサキ」
 テュッティがここで彼に対して言った。
「バイラヴァ。あれかよ」
「そう、あれです」
 シュウはそれに頷いた。
「バイラヴァというのはシヴァの別の姿です。彼の破壊の心がそのまま出たものです」
「そうだったのかよ」
「思えば詰まらない相手でしたが」
 ラセツが乗っていたそのマシンはシュウにあえなく倒されていたのである。マシンが弱かったのではなくネオ=グランゾンがあまりに強かったせいだ。
「ヴォルクルスもまた。滅びることになります」
「戯れ言を」
 しかし下にいるヴォルクルスはそれを認めようとはしなかった。
「我が滅びる筈がない。神は滅びぬ」
「どうやら言っても無駄なようですね」
「そうだろうな。こういった奴はどうあがいても潰すしかねえよ」
「では」
 シュウはそれに応える形で動いた。そしてワームスマッシャーを放つ。
「容赦せずにいきますか」
「今回ばかりは手伝ってやるぜ」
「おや」
 そう言って動きを合わせてきたマサキに顔を向ける。
「珍しいですね。貴方が私にそのようなことを言うなんて」
「へっ、おめえを助けるわけじゃねえよ」
 マサキはそれに対してこう言い返した。
「こいつを何とかしなくちゃ世界がえらいことになっからな。魔装機神操者としての義務さ」
「そうですか」
「じゃあ行くぜ。倒すんだったら一気にやった方がいい」
「はい」
「共同作戦だ。俺はフォローに回る」
「メインは私ですか」
「おめえが呼び出したんだからな。当然だろ」
 マサキはそう言葉を返した。
「違うか。何なら替わってやってもいいがな」
「いえ、それは遠慮します」
 しかしそれはシュウの方で断られた。
「私のやったことですから。私が始末しましょう」
「そうか。じゃあやりな」
「はい。それでは」
 そしてシュウは攻撃に入った。ヴォルクルスの前に行きまずはグランワームソードを出した。
「これで」
 迫り来る爪を薙ぎ払った。そしてその腕も切り落とす。
 だがそれでもヴォルクルスは立っていた。それどころか腕が切られた側から生えてきていた。
「まるで化け物だな」
「再生能力に優れているということです」
 驚きを隠せないマサキに対してシュウは冷静なままであった。
「そうした意味で非常に厄介な存在です」
「やっぱり一気にやるしかねえか」
「ええ。それでは縮退砲で」
「待ちな。それだけじゃ駄目かも知れねえぜ」
「まさか」
 シュウはそれを否定しようとした。
「この縮退砲の威力は貴方も知っているでしょう」
「まあな。けどそれだけじゃ足りねえかも知れねえ」
「ではどうしろと」
「だからその時の為に俺がいるって言ったろ。いい考えがあるんだ」
「いい考え」
「そうだ。まず
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