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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第六十話 真の自由
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えた。
「だって長い間ずっとロンド=ベルにおりましたから。ご無事かどうか心配だったのですよ」
「御主人様がそう簡単にやられるとは思えないんですけどね」
「チカ、あんたは黙ってなさい」
「あら」
「いつもいつもそうやってシュウ様のお側にいられるんだから」
「当然でしょ、ファミリアなんだから」
「だからなのよ。羨ましいったらありゃしない」
「そうかなあ」
「そうなのよ。全く、シュウ様に御迷惑はかけていないでしょうね」
「御迷惑って」
「サフィーネ、心配はいりませんよ」
 シュウは穏やかに笑ってこう返した。
「シュウ様」
「チカはよくやってくれていますよ、何事にもね」
「そういうことです」
 チカはここで胸を張った。
「御主人様の活躍は。このチカちゃんあってのものなのですから」
「それでも調子に乗らないようにね」
「はい」
 シュウに窘められて一瞬引っ込む。
「まあそういうことです。チカはよく私を助けてくれていますよ」
「それならば宜しいのですが」
「まだ何かあるのですか」
「いえ、まあ別にないですけれど」
「あっ、やはりこちらにおらしていたのですね」
「この妙な言葉使いは」
 サフィーネにはそれが誰のものかすぐにわかった。
「シュウ様、お慕い申し伝えております」
「モニカ、ですから言葉使いが変ですよ」
 ノルス=レイがやって来た。今回はセニアではなくモニカが乗っていた。
「いいのかよ」
 マサキがグランガランの艦橋にいるセニアに問うた。
「今回も御前さんが出撃するつもりだったんだろう」
「今回は特別よ」
 セニアはやれやれといった顔でそう返す。
「あの娘の強引さには負けたわ、本当に」
「強引ねえ」
「いざとなったらね。絶対意地を通そうとするのよ、子供の頃から」
「それは意外だね」
 シモーヌがそれを聞いて声をあげる。
「どっちかっていうとセニア姫の方がそう見えるけれど」
「よくそう言われるけどね。けれど実は違うのよ」
「ふむふむ」
「喧嘩した時でも。いつも絶対引かないのよ、モニカは」
「そうだったのか」
「ええ、そうよ。だからロンド=ベルにも参加したし」
「クリストフにも同行していたしね」
「案外あれで頑固なのよ。おしとやかに見えてもね」
「そうしたところは似てるんだな」
「何か言った?」
 マサキに言葉に顔を向けてきた。
「いや、何にも」
「そう。だったらいいけれど。頑固な妹を持つと苦労するわ」
「それは言う人が違うと思うけれどね」
 最後にベッキーの言葉が締めとなった。モニカとサフィーネはその間もやりとりを続けていた。
「ちょっとお、離れなさいよ」
「嫌でしてよ」
 サフィーネはモニカにシュウの側から離れるように言うがそれでも離れようとはしない
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