第五十九話 燃える地球
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ている戦艦も多いがそれ以上に降下に成功した艦も多かった。
「六割程、ですかね」
「それでも上出来と言うべきか」
ブライトはそれを受けて呟いた。
「地上での戦いはそれなりに辛いものになりそうだがな」
「まあそうですね」
トーレスはそれに頷いた。
「けれど今は少しでも多くの敵を倒すことに専念しましょう」
「うむ」
「そろそろラー=カイラムの主砲の射程ですしね」
「よし。主砲発射用意!」
それを受けたブライトの指示が下る。
「一斉発射。てーーーーーーーーーっ!」
そして主砲が火を噴いた。これによりまた一隻の戦艦が撃沈された。
「やるな、ブライト艦長も」
クワトロはそれを見て呟いた。
「では我々も頑張るとしよう。クェス」
「はい」
「右にいる敵に回ってくれ。いいな」
「えっ、大尉は」
「私はいい。一人でも大丈夫だ」
「そうなのですか」
「伊達に赤い彗星と呼ばれたわけではないさ」
そう言いながら攻撃態勢に入る。
「ファンネル、オールレンジ攻撃!」
そしてそのファンネルで小隊を一個消し飛ばしてしまった。
「こういうことだ。安心してくれ」
「わかりました。それなら」
「うむ。頼むぞ」
「行け、ファンネル達!」
クェスは動きながらヤクト=ドーガのファンネルを放った。そしてそれで敵を撃墜していた。
「どうやら彼女も戦いに慣れてきたようだな」
クワトロはそれを見て呟く。
「それがいいことかどうかまではわからないが。ララァ」
ふとその名を口にした。
「君はどう思うかな」
かっての女性のことを思いながら戦いに入る。そして荒れ狂う戦場で攻撃を続けていた。
さらに時間が経った。ブライトは言った。
「よし、時間だ!」
指示を続ける。
「全機撤収!降下に入るぞ!」
「了解!」
殆どの者がそれに従い戦艦に帰って行く。だがガンダムチームはまだ戦場にいた。
「チッ、もう時間かよ!」
「ジュドー、戻るわよ!」
ルーが言う。既に彼女達は闘いを切り上げ撤収にかかっていた。
「えっ、けどよ」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!死にたいの!」
「マシュマー様も!」
ゴットンも主に声をかけていた。
「このままだと無駄死にですよ!」
「私が無駄死にするというのか!」
「ステーキになりたいんですか!早く戻って下さい!」
「くっ・・・・・・。ジュドーよ!」
彼は無念の声で以ってジュドーに声をかけた。
「この勝負、預ける!ダカールで会おうぞ!」
「ほら、マシュマーもそう言ってるし」
「仕方ねえなあ。じゃあ戻るか」
「そういうこと」
「じゃあな、マシュマーさんよお」
「うむ。ダカールで決着をつける!」
こうして両者は別れた。そしてそれぞれの艦に戻った。
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