第五十九話 燃える地球
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ずっとアクシズにいたから。懐かしいでしょう」
「ああ。青い地球の中に入るのは。本当に久し振りだ」
その目を細めて言う。
「早く行きたいな。では行くか」
「ああ」
アイビスもそれに頷いた。
「じゃあ行くよ。目標はダカール」
「一直線で」
「行きましょう」
「よし、二人共遅れるなよ!」
今度はアラドとゼオラに声をかける。
「降下だ。帰ったら早速皆のところに行くよ!」
「了解!」
三機のマシンは降下に入った。すぐに大気圏の摩擦熱がそれぞれの機体を覆う。
「アイビス」
その中でスレイがアイビスに声をかけてきた。
「何だい!」
「さっき地球は青いと言ったな」
「ああ」
「だがどうやら違うようだな。地球は赤い」
「赤いか」
「そうだ。今見える地球は青くはない。赤い」
見ればその通りであった。大気圏内から見える地球は赤かった。摩擦熱でそう見えていたのだ。
「まるで・・・・・・」
スレイは言葉を続けた。
「燃えているみたいだ」
「燃えている、かい」
「そうだ。ここから見るとそう思える」
「確かにね」
アイビスもそれに頷いた。
「燃えているよ、地球が」
「ああ」
五人はその燃えている地球に入って行った。そこにはまた新たな戦いが彼女達を待っているのを知りながら。
第五十九話 完
2005・12・8
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