第五十九話 燃える地球
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でしかなくなっていた。
「行くよ、そして」
「仲間達のところに!」
ハイペリオンと二機のマシンが駆けはじめた。そして前に突っ込む。シーマはそれを見てもまだ笑っていた。
「さかしいねえ、本当に」
どうやら彼等のこと自体が気に入らないようであった。
「やっちまいな。たかが三機だ」
「了解」
それに従いモビルスーツ達が前に出る。だが三機の力は彼等では相手のしようがないものであった。
「オクスタン=ライフル、セット!」
まずはゼオラが攻撃に入った。狙いを定めて叫ぶ。
「シュートッ!」
光を放った。それで前にいるドライセンを小隊単位で葬った。
「チッ、小隊をまるごとか!」
「何て奴だ!」
「俺だって!」
アラドが続く。まずはビルトビルガーのジャケット=アーマーを外す。
「ジャケット=アーマー、パージ!」
すると翼が生えたようになった。そしてそのまま前に突き進む。
「飛べ!ビルガー!」
ガゾウムの小隊に突っ込む。そこにビームが降り注ぐ。
だがそれは最早アラドにとって何でもないものとなっていた。まるで流星の様に早く、幻の世界に住む蝶の様に流れる動きでその攻撃をかわす。そして突攻した。
「ビィィィィクッ!」
ガゾウムの小隊を切り裂く。彼が通り抜けるとその小隊を構成していたモビルスーツの数だけ爆発が起こった。
ハイペリオンの前にも敵はいた。しかしもうアイビス達は焦ってはいなかった。
「ベガリオン以上の速度にアルテリオン以上の運動性」
アイビスはハイペリオンを操りながら呟いていた。
「これがハイペリオンの力」
「アイビス!火器管制と出力コントロールは任せろ!」
スレイが彼女に対して言う。
「スレイ」
「そうよ、スレイの言う通りよ」
ツグミも。
「ハイペリオンは私達三人の、そしてフィリオの機体よ」
「あたし達の」
「そう、貴女は一人じゃないわ。だから」
「ツグミの言う通りだ。フォローは私達に任せろ!」
「わかった。わかったよ、二人共」
ここまで嬉しい言葉はなかった。アイビスは素直な笑みを浮かべた。
「ツグミ、スレイ、行くよ!」
「うむ!」
「任せたわ!」
見ればジャムルフィンの小隊がいた。アイビスはそれを見てすぐに決断を下した。
「スレイ!02だ!」
「よし!」
スレイがそれに頷く。そしてスピキュールを放った。
ハイペリオンが通り抜けた時ジャムフルィンはもういなかった。その攻撃で全機撃墜されてしまったのであった。
これで彼女達を阻む者はもういなくなっていた。彼等はそのまま突き進み遂にシーマの前までやって来た。
「変形に合体なんてね」
シーマは忌々しそうに呟く。
「全くロンド=ベルらしい機体だよ!鬱陶しいったらありゃしない!」
「おばさん
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