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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十九話 燃える地球
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体こそがプロジェクトTDの結晶なのよ」
「プロジェクトTDの」
「ええ。ハイペリオンよ」
「ハイペリオン」
「星の神達を生み出した太陽神の父か」
 スレイはそれを聞いて呟いた。ギリシアの古代の神の一人である。太陽を司る偉大な神であった。
「これがフィリオの真の目的だったのよ。そしてそれをアイビスとスレイにそれぞれ託しているのよ」
「あたし達に」
「どうして」
「フィリオは。身体が弱いから」
 ツグミは残念そうに言った。
「パイロットになれるような強い身体じゃないから。だから私達に託したのよ」
「自分の夢を」
「御兄様・・・・・・」
「今は地球にいるけれど。心は常に銀河と共にあったのよ。だから」
「あたし達に託してくれたんだね」
「ええ」
「わかったよ。今フィリオの夢、受け取った!」
「兄様の夢は妹である私が!」
「じゃあいいわね!」
「ああ!」
「来るぞ!」
 スレイが叫ぶ。見ればネオ=ジオンの部隊がもうそこまで来ていた。
「行くよ、スレイ、ツグミ!」
 アイビスもそれに応じた。ハイペリオンを駆る。
「銀河の彼方へ行くまで・・・・・・戦い抜くよ!」
「よし!」
 ハイペリオンはネオ=ジオンに向かう。だがそこに思わぬ助っ人がやって来た。
「ちょっと待ってよ!」
「あたし達も入れて下さい!」
「えっ、あんた達」
 見ればアラドとゼオラであった。二人はそれぞれビルトビルガーとビルトファルケンに乗っていた。
「どうしてここに」
「言ったじゃないですか、仲間だって」
「だから。ブライト艦長達に無理言って出させてもらったんですよ。大気圏突入もできるからって」
「けど。わざわざ残るなんて」
「いいの?それでも」
「何、大丈夫ですよ」
 アラドはこう応えて笑う。
「いつものことですから」
「いつものこと」
「ピンチと救援はロンド=ベルの常だって。ほら、皆言うじゃないですか」
「そうだったのか」
「アイビスさんだってそうだったじゃないですか。急に出て来て」
「そういえばそうだったね」
 アイビスはロンド=ベルに入った時のことを思い出して微笑んだ。
「あんた達は連邦軍からだったけれど。あたしやツグミはね」
「飛び入りだったわね。けれどそれも何かの縁だったのよ」
「だろうね。そして今スレイも来たし」
「あらためて宜しくな」
「ああ。じゃあ行くよ、皆」
「はい」
「援護はあたし達がします。アイビスさん達は」
「ああ、わかってるよ」
 そう言って前にいるシーマのガーベラ=テトラを見据えた。
「あいつをやる。一気に行くよ」
「ええ。任せるわ」
「御前の技量、見せてもらおう」
「まだ素直じゃないんだね」
 スレイの態度に少し笑う。だがもうその心はわかっていた。言葉なぞ飾り
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