第五十九話 燃える地球
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うだ」
「その時はね」
そこでにやりと笑った。
「その時に考えるさ。じゃあ行くよ!」
「うむ!」
二機のマシンが互いに動く。
「負けないよ、スレイ!あんたもかって見ていた夢をもう一度見る為にね!」
「それは私もだ!」
こうして二機のマシンは戦いに入った。まずは逆時計回りに動きはじめた。
「行くぞアイビス!」
「スレイ、あんたにも教えてあげるよ」
両者は互いに言った。
「今ここで決着を!」
「夢ってやつをね!」
アルテリオンとベガリオンは同時に突進した。そしてまずはキャノンを放った。
「相対速度、距離算出!」
「その程度の動きで!」
二人はそれぞれ照準を合わす。
「一撃で決める!」
「これで!」
互いにキャノンを放つ。しかしそれは互いに避けられてしまった。
「よし、ブレイクターンだ!」
「こちらもだ、!」
「やるね」
アイビスは自分と全く同じ動きをしてみせたスレイを素直に称賛した。
「伊達にナンバーワンじゃなかったということだね」
「御前もな」
スレイは不敵に笑ってそれに返した。
「どうやら本物のようだな。私のライバルとして」
「まさかあたしをライバルとまで言ってくれるなんてね」
「それだけ御前を認めたということだ。だが」
スレイの目がキッとなった。
「勝つのは私だ。そしてこのベガリオンだ!」
「その言葉、そっくりあんたに返してやるよ!」
アイビスは笑った。楽しそうに。
「これでね!ツグミ、あれをやるよ!」
「アイビス、もう仕掛けるっていうの!?」
「当たり前さ!今のはね、あたしの会心の攻撃だったんだ」
ブレイクターンを仕掛けながら言う。
「それが通用しないんならね。あれしかないよ」
「わかったわ」
ツグミもそれに頷いた。
「じゃあアイビス、リミッターは解除したわ」
「よし、GRaMXsで行くよ!」
「テスラ=ドライブ=オールグリーン!フルブーストで行けるわ!」
「よし来た!」
アイビスはツグミの言葉に頷いた。そして影達が一つになった。
「なっ!」
スレイはその華麗な動きに思わず息を呑んでしまった。そしてそれが命取りになった。
「まさかそれは・・・・・・」
「オンリーワンフィニッシュで決めるよ!」
「うん!」
アルテリオンは攻撃態勢に入った。ベガリオンはそれに対して一瞬だが対応が遅れた。それで全ては決まった。
「ブレイク!」
GRaMXsがベガリオンに決まった。こうして全ては終わった。
「な・・・・・・」
ベガリオンが大きく揺れる。勝敗が決した証だった。
「急所は外れたみたいだね」
「情をかけたというのか」
「まさか。本気でやったよ」
アイビスはスレイにそう言い返す。
「そうじゃなきゃ。あたしがやられて
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