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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十七話 兄と妹(後編)
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。周りの奴等は俺達に任せてくれ」
「頼めるか」
「何言ってるんだよ、その為の仲間じゃないか」
 キースはそう言って笑った。
「それに士官学校からの付き合いだしね。任せておけよ」
「済まない」
「まあ邪魔にはならないようにするからな。宜しくな」
「ああ。ところで」
「ん!?まだ何かあるのか?」
「同じ仲間で思い出したけれどクリスとバーニィは何処だい?ちょっと姿が見えないけれど」
「ああ、あの二人ならちょっとナデシコに入ってるぜ」
「ナデシコに」
「ちょっと事情があるらしくてな。けど戦いの時には合流するってよ」
「だったらいいけれどな」
 一先それを聞いて安心した。
「けど。事情って何だ。モビルスーツの故障か」
「いや、どうも違うらしい」
「それじゃあ一体」
「お客さんらしいぜ、うちに」
「うちに!?」
「何でも誰かに会いに来たらしい。誰かまではわからないけれどな」
「ふうん」
「そこいらもおいおいわかるさ。それじゃあこっちはこっちで出撃準備にかかろうぜ」
「ああ」
 その頃ナデシコではキースの言葉通り客人が訪れていた。クリスとバーニィが彼を案内していた。
「本当のことですね、それは」
 クリスが後ろにいる客人に対して問う。
「ああ」
 そして客人はそれに頷いた。
「だからこそここに来たのだ」
「そしてまた俺達と一緒に、ですか」
「そうだ」
 彼は頷いた。
「そのつもりだが。信用できないか、やはり」
「そういうわけじゃないですけれど」
 クリスは彼に答える。
「貴方のことは我々も知っているつもりですし。ただ」
「ただ」
「この前まで敵だった方をそうおいそれと信用することは。私も軍人ですから」
「それは私もわかっているつもりだ」
 彼はそれにも答えた。
「だがそれを承知でここに来たのだ」
「そうなのですか」
「ミリアルド=ピースクラフト少佐、でしたね」
 バーニィが問う。
「そうだ」
 その客人、ミリアルドは頷いた。
「あの仮面は捨てた。私はミリアルド=ピースクラフトに戻った」
 そしてこう言った。
「リリーナの為に。ここに来たのだ」
「そうなのですか」
 クリスはそこまで聞いて言った。
「ではもうライトニング=カウントではないのですね」
「無論そのつもりだ」
 彼はまた言った。
「あれはゼクス=マーキスとしての通り名だ。だが今の私はミリアルド=ピースクラフトだ。そんな通り名は持ってはいない」
「わかりました」
 クリスはそこまで聞いて頷いた。
「ミリアルド=ピースクラフト少佐」
 そして彼に声をかける。
「これから貴方をナデシコの艦橋にまで案内致します。これからも宜しくお願いします」
「うむ、こちらこそ」
「はい」
 こうして彼はナデシコ
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