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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十七話 兄と妹(後編)
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ハウ・・・・・・ええと」
「中佐だよ」
 シーマはそう付け加えた。
「階級も覚えておきな。いいね」
「了解」
「それじゃあ御機嫌よう」
「フン」
 こうしてシーマは戦場を離脱した。三人は後方へ消えていくガーベラテトラを見送っていた。だが緊張は消えてはいなかったのであった。
「ふう、手強かったな」
「やっぱり一年戦争の生き残りってのは強いよな」
 まずケーンとタップが言う。
「年季が違うからな。それに実戦経験も」
 そしてライトが続く。
「年季か」
「まあこれは仕方無いな」
「俺達まだティーンネイジだし」
「そうそう」
「それじゃあ若きエース目指して」
「休もうか」
「・・・・・・って何でそうなるんだよ、ケーン」
「悪いけどこっちはもう弾切れなんだ」
 ケーンはタップにそう返した。
「何だそりゃ、そんなの我慢しろよ」
「レールガンも全部そうなのにかよ。光子バズーカも使えないんだぜ」
「ん、よく見りゃ俺のものだ」
「俺のもだ。これじゃあ仕方がないな」
「とりあえず一旦帰ろうぜ。それで補給済ましてまた大暴れだ」
「よし、華のドラグナーチームの力見せてやるぜ」
「それまで戦士は一時の休息、と」
 そんな軽口を叩きながら戦場を一時後にした。だがその頃には戦いはもう終わりに近付こうとしていた。
「いけーーーーーーーーっ!」
 モンシアが叫ぶ。そして04小隊が一隻のエンドラに総攻撃を仕掛けていた。
「戦艦が何だってんだ!とっとと沈んで楽になりやがれ!」
「おお、今日は張り切ってるじゃないか」
 ベイトがそんなモンシアを見て笑みを浮かべる。
「どうしたんだ、そんなに乗って。いつもとは全然様子が違うじゃないか」
「気持ちが乗ってんだよ」
 モンシアはベイトにそう声を返した。
「何かよお。もうすぐ地球に帰れると思うとな」
「帰ってもまた戦いだぜ」
「それでもだ。やっぱり星ばかり見てても面白くとも何ともねえからな」
「それはそうですね」
 アデルがそんなモンシアに同意して言った。
「やっぱりメリハリがありませんと」
「そういうことだよ。やっぱりわかってるな」
 モンシアは彼のその言葉を聞いて目を細めた。
「地球に帰ったらまた一杯やろうぜ」
「はい」
「いきなり戦いにならなきゃ、だけどな」
「おい、不吉なこと言うんじゃねえよ」
「けどそれがいつものパターンだろ、ロンド=ベルの」
「まあな」
「俺は参加は今回がはじめてだが御前さんは前からだったよな」
「ああ」
「だったらわかってる筈だぜ、ここのジンクスは」
「余計なジンクスもあるもんだぜ」
 モンシアはそれを聞いて不満を露にした。
「まあそん時はそん時だ」
「吹っ切れたな」
「騒いでも仕方ねえしな。それよりだ」

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