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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十六話 邪魔大王国の最期(前編)
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れもそうかな」
「じゃあ行こ。あたしも付き合うわよ」
「あっ、ちょっと待って」
 そんな二人をさやかが呼び止めた。
「何、さやか」
「マリア、さっきひかるさんが呼んでたわよ」
「ひかるさんが?」
「ええ。今思い出したんだけど。どうするの」
「何の用事かしら」 
 マリアはそれを聞いて首を傾げさせた。
「まあそれは行ってみたらわかるわ」
「それもそうね。じゃあ」
「ええ」
 こうしてマリアは甲児から離れてひかるの方へ向かった。さやかはそれを見届けてから甲児に顔を戻した。
「で、どうするの」
「どうするのつったってなあ」
 一人残った甲児は首を傾げさせた。
「まあ一人でもいいさ。じゃあ行ってくらあ」
「ええ」
 こうして甲児は一人トレーニングルームに向かった。さやかはそれを見て少し胸を撫で下ろしたようであった。
「嘘でしょ」
 そんな彼女にジュンが声をかけてきた。
「ちずるさんが呼んでたなんて」
「本当よ。けど」
「けど?」
「何かね、あの娘と甲児君が一緒にいると少しイライラするのよ。どうしてかわからないけれど」
「そうなの」
「八つ当たりはしないようにはしてるけれど。どうしてかしら」
「まあそういうことは私にもわからないけれど」
 ジュンもあまりそうしたことには詳しくはない。仕方のないことではあった。
「さやかは甲児君よりも大人なんだから。しっかりしてよね」
「ええ」
 軽いやり取りの後で二人はその場を後にした。ロンド=ベルはそれぞれの思いを抱いて戦場に向かっていた。
「今のところは順調だな」
「ここは生物もあまりいない場所ですから」
 シュウがエイブにそう応えた。
「そうなのか」
「いるとすれば高山に住む動物達位ですね。しかしこれだけの高さになるとそうはいません」
「さっき雪男を見たぞ」
「イェテイですね」
「ああ。地上でもヒマラヤにいると言われている謎の動物だ」
「ここでは謎でも何でもないですよ」
 今度はサコンの言葉に応えた。
「ラ=ギアスでは普通にいる動物ですから」
「普通にか」
「ええ。身体は大きいですが大人しい動物です。害はありません」
「そうか」
「何か凄いな。そんなのが普通にいるなんて」
「いや、サンシローそれは違うぞ」
 ここでサコンはサンシローに対してこう言った。
「違うのかよ」
「そうだ。ここは地上じゃないんだ。地上とは生態系も異なる」
「生態系がねえ」
「だから地上にはいない生物がいるのも当然だ。現にシュウの側にいる小鳥だが」
「ああ、あの五月蝿いの」
「五月蝿いってのは余計ですよ」
 チカはそれを聞いて口を挟んできた。
「あたしはねえ、そもそもシュウ様の」
「この小鳥にしろラ=ギアスにしかいないものだ」
「何処にでもい
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