第五十五話 兄と妹(前編)
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っちゃいましょう」
それを受けてユリカが言う。
「ドカーーーーーンと一発」
「ドカーーーーーンと」
「はい。それでまず流れを掴みます。そこにモビルスーツ隊に突入してもらいます」
「流れるみたいに」
「はい」
ユリカはハーリーの言葉に応えた。
「ブライト大佐、それでいいですか」
「私としては異存はないが」
ブライトはモニターに出てそう応えた。
「ではこちらもハイメガ粒子砲を撃つとしよう」
「はい」
「そしてそこに空いた穴に一気に突入する。アムロ、それでいいな」
「ああ」
アムロもそれに頷いた。
「ではそれで。早速グラビティ=ブラストいっちゃって下さい」
「了解、艦首敵前方に」
ハルカがそれに従い舵をとる。
「エネルギー充填完了」
「発射!」
そして早速発砲する。黒い稲妻が銀河を切り裂いた。そしてネオ=ジオンの大軍を撃ち据える。それが通過するだけで無数の光が起こる。多くのネオ=ジオンのモビルスーツが消え去った。
「てーーーーーーーーーーーっ!」
ブライトの乗るラー=カイラムの攻撃も続く。それを受けてネオ=ジオンの陣に巨大な二つの穴が空いた。
そこにモビルスーツ部隊が突入し左右に他のマシンが展開する。こうして戦いはまずはロンド=ベルの流れではじまった。
「今のダメージは」
「五十機程です」
後方に巨大な岩石の様なマシンがあった。そこから一人の男が部下から報告を受け取っていた。
「五十機か」
「はい」
その機体のモニターにいる部下は頷いた。
「どうやら敵はハイメガ粒子砲、そしてグラビティ=ブラストを使ったな」
「おわかりですか」
「わからない筈がない」
そのマシンの中にいる男はそう返した。
「まずは陣を整えよ」
「はい」
「それで穴を塞ぐ。それから迎撃態勢を整える」
「わかりました」
「そしてこのアプサラスも前線に出よう」
「アプサラスもですか」
「そうだ。何か不安か?」
「いえ」
その部下はそれには答えなかった。
「では護衛が我々が」
「頼むぞ」
男はそれに声をかけた。
「ここは通してはならぬ。それはわかっているな」
「はい」
「ならばいい。ではこのアプサラスの力ロンド=ベルに見せてくれよう」
こうして巨大なマシンがロンド=ベルの前に姿を現わした。それは今敵軍の中に突入したばかりのロンド=ベルの前に現われた巨大な魔物であった。
「な・・・・・・」
「こいつは一体・・・・・・」
「ネオ=ジオンの秘密兵器か!?」
「これがアプサラスよ」
驚く一同に対してアイナが言った。
「これが」
「ええ」
そして彼女は頷いた。
「かって私が乗り込んでいたジオンの巨大モビルアーマー」
そう呟きながらその単眼を見る。
「まさかまた出
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