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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十五話 兄と妹(前編)
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ブロウタも参戦してきた。
「その唄子供の頃から聴いてたしな。カラオケでいつも歌ってるしな」
「おっ、カラオケか」
 ダイゴウジも加わった。
「それならば一つしかない。ゲキガンガーを熱唱だ!」
「ちょっと待て、歌劇団の唄だろうが!」
「あの唄歌うときリョーコさんって声変わりますよね」
「あれ、そうか?」
「凄く可愛い声にあれ何でなんですか?」
「何でって言われてもよお」
 ルリの問いに言葉を少し詰まらせる。
「あたしも不思議なんだよ。どうしてかってな」
「その歌の声域によって声を変わるものだ」
「ノインさん」
「私とリョーコはよく声が似ていると言われるがな。確かに私もあの歌を歌うと声が変わる」
「そうなのですか」
「というかノインさんがあの歌を歌うのって凄い意外ですよね」
「・・・・・・私はああした歌が好きだ」
 メグミの言葉に頬を赤らめさせる。
「明るい曲がな」
「そうなのですか」
「驚かないのか」
「何をでしょうか」
 だがルリは相変わらず無機質な様子であった。
「私があの歌を好きでだ」
「人それぞれですから」
「そうか」
「はい」
 彼女は応えた。
「他の人が何を歌おうとどんな曲が好きでもそれでいいと思います。人それぞれですから」
「有り難う」
「何故御礼を」
「私はな。こんな声と外見だからどうにも大人に見られるのだ。まだ二十代になって間もないというのに」
「それだけノインさんがしっかりされているということです」
「そうかな。おばさんに見られないか」
「ブライト艦長もクワトロ大尉もまだ二十代ですが」
「あっ」
 それを聞いてハッとした。
「そういえばそうか」
「ですから。年齢のことはあまり気になさらずに」
「わかった。そうだな」
 その整った美貌に少し苦味を加えた笑いを浮かべながら頷いた。
「有り難う、ホシノ少佐」
「いえ」
「おかげで気が楽になった。年齢のことは気にしなくていいのだな」
「私はそう思います」
「では私なりに思う存分やらせてもらおう」
「戦いをですか?」
「他のこともだ」
 そう言ってまた笑った。今度は純粋な笑みであった。
「若いのだからな」
「!?」
「まあルリルリにはまだわからないわよね」
 ハルカがキョトンとするルリを見ながら言う。
「世の中一矢君みたいに一直線な子ばかりじゃないってことがね」
「一直線ですか」
「そうよ。まあそれもこれから勉強することになるわ」
「勉強?」
「人生のね。まあそれは置いといて」
「はい」
「敵は?そろそろ出て来る頃よね」
「前方に八百機程です」
「やっぱり多いわね、流石に」
「ここが敵の正念場ですからね」
 ハーリーも言った。
「それじゃあまずは前方にグラビティ=ブラストい
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